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10.9「BRIDGE4th」大野選手レポート
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今回出場した選手4人のなかで一番経験の浅い大野選手。彼が今回のBRIDGE出場を
申し込んできたのは9月に入ってからでした。その時点でまだディフェンスも習得し
ていなかった。さすがに自分も「え!?本気で?試合出るなら今からかなりがんばら
ないといけないよ」と伝えたうえで、2・3日考えるように言いました。でも、やは
り答えは「やります。」というのでそれから自分も彼も必死でした。それでもスパー
リングをこなすにもディフェンスを覚えることから始めなければならない。かといっ
ていい加減に教えるわけにはいけないので気ばかりがあせる日々でした。
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本来、選手を勝利へ導くには極力不得手な技をなくし、相手に攻めこまれる“穴”を
なくすのが原則。その上で得意な技・攻撃を伸ばす。でも彼にはそこまでできる時間
はなく、得意なものだけを徹底的に練習するしかありませんでした。彼が得意な技、
それは試合でも充分見せてくれましたが、“ヒザ蹴り”でした。ムエタイ・キックボ
クシングにおいて技として一番難しいのがヒザ、それも首相撲からのヒザ蹴りです。
プロのリングに上がる選手でも上手に蹴ることのできるのは本当に少ない、難しい技
です。練習を進めていく過程で、彼はその難しい技が素直にこなせた。これは理由は
わかりません。体の使い方、首相撲での力の入れ具合等々、彼に合っていたのでしょ
う。
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実際、試合でもほとんどが首相撲の展開でした。しかし、これは決してパンチやキッ
クから逃げているのではなく、相手のパンチ・キックをかいくぐり首相撲に持ち込む
という高度な技術が要求されるのです。付け加えて言えば、本人が一番わかっている
と思いますが、首相撲の展開が多い試合は一番スタミナを使う試合でもあるのです。
1R目が終了してコーナーに戻って来た時ははっきり言ってバテバテの状態。これで
は相手のパンチやローキックをガードすることもままなりません。自分の出した指示
は「パンチやキックはいらん。3分間ずっと首をつかんでろ!」。本人もこれでだい
ぶ気持ちが楽になったそうです。2R目にヒザが相手のボディにはいり、見事にKO勝
ち。自分の教えた選手を自慢するわけではないのですが、ここまで上手に首相撲から
のヒザを蹴れるアマチュア選手はいないでしょう。あとは、パンチやキックのレベル
を上げて、オールマイティに技をこなせるようになればBRIDGEを制覇する日も遠くな
いでしょう。
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